Working Report

ギターリペア、
チューンナップに関する
相談や作業の記録…
よ〜し! いよいよ〜っ
今度はギターも替わりTaylor 110です。



このギターのオーナー様も以前チューンナップを行わせていただいたお客さまです。
ギターも鳴るようになってきていよいよピックアップをと言うことで、以前からご相談を受けており、お仕事で東京に上京されたことで、試奏頂き取り付けとなりました。

オーナーは押尾コータロー氏の大ファンと言うことで、演奏の方も素晴らしいですが、やはりピックアップ無しでの演奏は表現に限界があると言うことで、ピックアップの取り付けをご希望されていました。

今回ご予算の方も無理をして御用意いただきオリジナルコンタクトピックアップ、サンライズ、PM-200efのフルセットでのシステムアップとなりました。

取り付けの方は、バックブレイシングのないTaylor110のボディの響きにあわせて低域周波数の共振が必要以上に出ないよう、また生のサウンドが特に気に入っていると言うことでそのサウンドがそのまま表現できるようピックアップを制作し取り付けています。

結果オーナーが気に入った110のサウンドがスピーカーから上手く表現されたのではないかと思います。

受け渡しの際の試奏でも、その表現力に驚いていただけたようです。

PM-200efもピックアップの創り出したサウンドを劣化させることなく出力できることを体感していただきお持ち帰りいただきました。

これからエフェクターや周辺機器を揃えながら勉強されると言うことでますます楽しみなところです。

分からないことがあったらご質問くださいね!


でもTaylor110の価格に比例しない実力の高さも実感できた取り付けでした。
| リペア・カスタマイズ編 | 21:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
たのしいな!
マーチンが続きます!

今回はD-28GEハカランダボディの素晴らしいギターです!



サウンドの方はGEはGE・・・根底には良さそうな臭いがするものの、GE特有の張りと伸びやかさが無く、狭い鳥かごの中でツバサが広げられないという印象でしょうか?

まずはその部分を解放するべく、ナット、サドルを中心にチューンナップ開始です。

ナット、サドルを取り外したところ、ナット側は問題がないのですが、サドル側のスリット底面には接着剤の層があり、これがいまいち抜けの悪さに繋がっているようでした。

写真を忘れてしまいましたのでお見せすることが出来ないのですがここをきれいに設置させないとやはりギターのサウンドが出てきません。

ナットサドルはオーナー様のご希望で牛骨をチョイス。
オーソドックスな素材ですが、素直で低域の力や高域の抜けもバランスの良い素材です。



形状はやはりピックアップでの使用を考慮して、生音のバランスと出すぎない倍音とサスティーンを基本に調整をしています。

さらにマーチンは全体的にテンションバランスが緩やかで6弦をCやA,Gといった低いチューニングにするとどうしてもテンションがベロベロになってしまい音程感が損なわれてしまいます。

そのため基本チューニングをDADGAD付近にあわせブリッジに加工を施すことでトータルのテンションを引き上げオープンチューニングの際にベストな張りが得られるように微調整しました。





写真では各ブリッジピンの部分に弦が入り込む溝が作られているのが見えると思います。

今回は少し深めに溝を形成していますのでブリッジピンも溝のないプレーン形状の牛骨製に交換、低域のしまりと響きを狙いました。

またサドルへの弦の乗せ方を工夫しプレーン弦の太さとメロディラインの粒立ちを出せるように調整をしています。

結果生のサウンドは狙い通り、テンションを下げてもしっかりとした音程感とピッチが得られるようになりました。

ストラップピンは既にネックサイドのボディに取り付けられていましたが、ノーマルなストラップピンのためストラップの脱着が少ししづらい感じが有ますので、押尾氏が使用するロックタイプのピンへの交換をご提案。
交換となりました。



ロックピンの良さは少し大げさではありますが脱着が非常に簡単になることとギターを立てた場合も絶対に外れないと言うことがメリットです。

またピンは強度の高いネックブロックへ取り付けるため、ネックヒールに取り付けることで発生するバランスの悪さやネックジョイントへの負荷が全く有りませんので、また演奏性もストラップが一切邪魔にならないという事も有りますので、ボディに穴を開ける勇気さえあればかなり有用な位置と言えます。

アンフィニではネックブロックが小さく他店で打てないと言われたものでも、ネックブロックの延長加工などを行い適切に取り付けを行いますので殆どのギターに取り付けが出来ますのでご相談下さいね!

さて元に戻しますが、ジャックはやはりこれという分けではありませんが、キャノンプレートオプションを選択。
外観も決まりました。



またさらに写真を取り忘れてしまったので後日ご紹介しますが、やはりパームを行われることでボディ強度が心配というご相談がありましたので、パームを行うボディの部分にはブリッジの前からネックサイドまで高張力の特殊フィルムのパームガードを装着、安心してパームを行っていただけるようにしました。

見た目も反艶のクリアで貼っていることを意識せず傷も目立たない素材で、大変お勧めです。

粘着材も水溶性で塗装を侵害しにくい粘着素材を使用していますのでラッカー塗装のギターにも問題が有りません。

オーナ様からも

「調整していただいたギターの感想ですがもう完璧です。うまく言えませんが以前よりも音の輪郭がハッキリした感じで音が散らずにまっすぐ出てくるような印象を受けました。
チューニングダウンしても以前のようにパワーの低下をあまり感じませんし、弾いていてまったくストレスを感じないので長い時間弾いても疲れません。

以前物足りないと感じていた部分も見事に改善されていて驚きました。力強くなって帰ってきましたね(笑)
ルックスも押尾さんに近づいた感じで嬉しいです。

ピックアップもまた驚かされました。思わず笑ってしまったくらいです。テイラーのESを使ってた時もエレアコの音としては悪くもなかったですし、かなり良いライン音だったんですがこのアンフィニオリジナルの音はエレアコの音ではなくてGEの音がそのまま出てきたのでびっくりしました。エフェクターを使うと音に立体感が出てこれまた良い音です。

セッティングの苦手な僕でもこんな良い音が出せるなんて凄いシステムです。

決して安くはないシステムですが、使ってみて納得させられました。」

と言うコメントをいただきました。

気に入っていただけたようで大変嬉しいです。

アンフィニのシステムは体感していただいた方にはお分かりですが、ピックアップで音を作ると言うことをしていません。

出来るだけギターの個性を表現したいと言うことだけです。

その為いろいろなギターにオリジナルピックアップを取り付けてもちゃんとそれぞれのギターのサウンドが表現できます。

ピックアップを付けるとみんな同じ音とお考えの方も多いと思います。
是非アンフィニに遊びに来て試奏してみて下さい。

固定概念の扉をすこし開けさせて下さい!

D-28GEのすばらしさがきっとPAを通して聞いて下さるオーディエンスの皆さんに伝わると思います。

がんがん弾いてくださいね!

| リペア・カスタマイズ編 | 17:53 | comments(1) | trackbacks(0) |
2つの個性!
お久しぶりです。
ものすご〜く滞ってしまっています。

ネタは山ほど有るのですが、整理が出来ません・・・・・・
申し訳ありません。

今回はすこし最近のファイルからご紹介です。

ギターは2本同時にピックアップの取り付けです。



HD-28V



D-35

の2本です!

前回はギターの基本的なチューンナップと、ニコピンのリ・セッティングを行わせていただきました。

ニコピンはそれはそれでよいピックアップですが、ほんの少し癖があり、どうしてもピックアップのサウンドが前に立ってしまうことがあります。

また2つのピックアップを使用する事からボディヒッティングなどのサウンドが積極的に出る反面奏法によっては入力過多になりノイズが出てしまうことがあります。
そう言った面から敢えてニコピンの1つを外し、初期のモデルであるDual NA Nicoとして使用していました。

こんかいは、マグネティックピックアップもサンライズに変更されていますので、さらにギターのサウンドを出すことを念頭にオリジナルコンタクトピックアップへの換装となりました。

調整の方は前回基本的な部分は行っていますのでピックアップを中心としていますが、D-35については予め交換されていたタスクが摩耗のため、高さが無くなっていましたので、サドルとのバランスとD-35のサウンドキャラクターを考え牛骨で制作しました。

D-35は元々弦高が低めで倍音が豊か、それに繊細な高域が乗るとても美しい音色が特徴のギターですが、タスクなどの素材を使用すると、高域が強調されてしまいストロークなどでは気持ちが良い反面プレーン弦の音が細くきんきんとしたニュアンスになってしまうこともあります。

また素材が柔らかくベストなセッティングを行うと、非常に短命で頻度にもよりますが2年程度で寿命が来てしまうこともあります。

お客さまに聞いたところ約1年半前に交換されたと言うことですので少し短いスパンでの交換となってしまいました。

今回はピックアップサウンドでの表現も考慮し、バリバリの倍音という形ではなく、ほんの少しサスティーンを押さえる形でセッティングです。

その上で、それぞれのギターに最適なピックアップを取り付けしました。


出力に関しては、オプションのキャノンプレートを使用したカスタムジャックで押尾コータロー氏のギターでもお馴染みの外観ですね



見た目的には雰囲気バッチリです。

もちろん標準ステレオジャック仕様ですのでステレオシールドでの出力です。

HD-28Vは少しドンシャリ傾向のギターのサウンド、D-35は落ち着いた美しい表現力がそのまま再現できたのではないかと思います。

どのギターも同じピックアップのサウンドではなくギターの違いによる表現力の違いを存分に楽しんでいただけるサウンドになったのではないかと思います!

| リペア・カスタマイズ編 | 17:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
アンフィニで使用する弦について!
アンフィニでチューンナップした際のお渡し時に使用している弦について、多くのご質問がありましたので個別にお答えしておりますが、改めてご紹介したいと思います。

アンフィニでは全ての作業時と最終のお渡しの際に使用しているのは、アンフィニのセレクトショップでも販売しております、ディーンマークレー社の
CL フォスファーライトゲージを基本的に使用しています。

特に御指定がある場合はそちらを使用しますが、御指定がない場合はディーンマークレーを使用して調整、お渡しをしています。

調整時にも調整用と言うことで安価な弦などは一切使用しません。
テンションのバランスなどが不揃いの弦を使用してもきちんとした調整が出来ないので、勿体ないと言う部分もありますが、惜しみなく使用します。

既に愛用していただいている方はご存じですがアンフィニで使用している弦はノンパッケージのストレートな状態です。

巻き癖の一切無い弦は抜け、張り共に素晴らしいサウンドを奏でてくれます。

チューンナップ後は是非この弦のサウンドを楽しんでみてからご自身の愛用弦に交換してみてくださいね。

| リペア・カスタマイズ編 | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
Taylorのラインサウンドについて
更新が滞っています。
済みません、インフルエンザの余波で更新の時間がなかなか取れません。
もう少しお待ち下さいね。

さて今日は、最近というか結構多くあるお問い合せでTaylorのラインサウンドを何とかしたいと言うご質問が多くあります。

店主もTaylor 314CE ESと言うTaylorの中でも最もベーシックなギターを所有しており、いろいろなテストをしてみました。

実は店主はYAMAHA取り扱い時代のESシステムのマニュアルを書かせていただいたこともありESシステムの構造やシステムをかなり理解しているつもりです。

その中で多くに使用状況などをお伺いしてみて、その多くがESシステムの最も良いところが使えていないと言うことが伺えます。

Taylor ESシステムは、プロ用レコーディング用ミキシングコンソールの設計
では大変有名なルパートニーブの設計で他のアコースティック用ピックアップシステムとは少し変わった設計がされています。

その最も大きな違いはまずバランス設計であると言うこと、出力がローインピーダンス仕様であることが他の多くのピックアップシステムとは違う部分です。

しかし多くのユーザーの使用状況を見ると、モノラルフォンのシールドを使用して通常のエレアコ同様の接続で使用されていることが多いですね。

残念ながらこの状態ではESシステムの本領はほんの少ししか発揮できていないのです。

皆さんがTaylorのESシステム搭載のギターを購入した際、ステレオフォンとXLRキャノンのシールドが標準品として付属していたはずです。

ここでピント来た方はその通り、TaylorのESシステムはそのままミキシングコンソールに入力出来るのです。
そしてその際にESシステムの全能力が発揮できます。

もちろんアンバランスのモノラルフォンで使用しても全く差し支えなく使用できますが、バランス出力で使用したときのサウンドは本来の太く音圧感のあるサウンドが余すことなく得られると共に、シールド上で発生するノイズなどにも強いというメリットが生まれてきます。

特にお問い合せが多い項目としては、ライブでは気にならないが録音したときに線の細さが気になると言うご質問が多いのですが、是非録音を行う際は
バランスケーブルを使用し録音を行ってみて下さい。

きっと今までの印象が変わるはずです。

一度試してみて損はないので試してみてください。

| 雑学編 | 22:25 | comments(4) | trackbacks(0) |
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